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クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime 【国立新美術館】


クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime 【国立新美術館】

前々回・前回とご紹介した展示を観る前に、乃木坂の国立新美術館で「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」を観てきました。この展示は一部で撮影可能となっていましたので、写真を織り交ぜてご紹介していこうと思います。

DSC00222.jpg

【展覧名】
 クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime

【公式サイト】
 https://boltanski2019.exhibit.jp/
 http://www.nact.jp/exhibition_special/2019/boltanski2019/

【会場】国立新美術館
【最寄】乃木坂駅・六本木駅

【会期】2019年6月12日(水)~9月2日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
思った以上に多くのお客さんで賑わっていましたが、会場が広いこともあって概ね自分のペースで観ることができました。

さて、この展示は現代のフランスを代表する作家クリスチャン・ボルタンスキーの回顧展で、日本では過去最大規模となっています。1960年代には短編フィルム、1970年代には写真を使って他者の記憶のまつわる作品、1980年代には光を用いた宗教的なテーマに取り組んだそうで、この展示ではそうした作品を一気に観ることができます。また、「空間のアーティスト」を自負するクリスチャン・ボルタンスキー自身による会場構成に合わせた大掛かりなインスタレーションの見所となっていました。特に章分けなどはありませんでしたが、詳しくは気に入った作品とともにご紹介していこうと思います。

1 クリスチャン・ボルタンスキー 「咳をする男」
まず最初に映像作品がありました。まるでミイラ男のような人物がひたすら咳き込んでゴホゴホいっている映像です。咳どころか吐血と吐瀉物が混じったような液体が出てきて、まるでホラー映画のような怖さがあります。この作品は最初の映像作品の1つとのことで、1970年に大阪でテレビ放送されたとのことですが、予期せずこんなのを観たら都市伝説級のトラウマ映像になりそうですw 

2 クリスチャン・ボルタンスキー 「なめる男」
こちらは人形と仮面を被った男?が出てくる映像で、男は人形の体や顔を舐め回すという内容となっています。雰囲気としては映画の「ソウ」とかを思い起こすような猟奇な感じですw やたら舐め回すのが偏執的で儀式めいた感じにも思えました。

この2つの映画が初っ端に来るので これはヤバい展示だなと思いましたが、この後は少しマイルドになりますw

6 クリスチャン・ボルタンスキー 「D家のアルバム、1939年から1964年まで」
こちらは壁一面に無数の白黒写真が並んだ作品。楽しげな雰囲気の平凡な家庭に見えるかな。年代順に並んでいて、とある一家の人生のすべてを表しているとのことでした。他人の人生を追体験するような感じかもしれません。

34 クリスチャン・ボルタンスキー 「C・Bの人生」
こちらは作者自身の仕事場を10年間3台の監視カメラで撮ったものの一部です。制作していたり人と会っていたり、様々な映像をいくつか平行して流していました。これも記憶を作品にしたものと言えるかな。この辺には他にも作者自身の7~60歳のポートレートを時系列に並べたものもあり、自分の記憶も集めて作品化しているようでした。

27 クリスチャン・ボルタンスキー 「コート」 ★こちらで観られます
こちらは頭上高くに飾られたコートで、周りには青い電球が付けられています。その様子がまるで磔刑のようにも見えるかな。(ちょっとキノコのようにも見えるw) 見上げて鑑賞することもあって、教会の中のような神聖な印象も受けました。

8 クリスチャン・ボルタンスキー 「影」
こちらは小部屋の中に吊るされた人形や顔が風に揺れていて、そこに光が当たって壁に影絵となって映るという作品です。ドクロや異形の姿があって恐ろしげですが、どこか愛嬌があるようにも思えました。この辺りになると不気味さに麻痺してきますw

31 クリスチャン・ボルタンスキー 「心臓音」
こちらは会場内に鳴り響いていた作品で、作者自身の心臓音を大音量で鳴らしながら それに合わせて電球が点滅するインスタレーションです。すぐ近くには簾にボルタンスキーの顔が投影されていて、これまた言い知れぬ不気味さがありますw ずっと鳴り響いているので会場自体が作者の体内にいるようにも思えてきました。

22 クリスチャン・ボルタンスキー 「死んだスイス人の資料」
こちらは金属の箱に スイス人の死亡通知欄を切り取った白黒写真が貼られているもので、それが壁一面に並んでいます。この部屋自体も白黒の人の形をしたモチーフが多くて、遺影のような感じです。また、祭壇のようなものもあって、葬儀や鎮魂の儀式のような雰囲気がありました。

9-15 クリスチャン・ボルタンスキー 「モニュメント」 ★こちらで観られます
こちらも人の顔の写真と電球で作られた作品で、一見して教会の祭壇を想起します。光も差すので神聖な感じも受けるかな。中にはホロコーストと関連付けられると思われる作品もあるようでした。

25 クリスチャン・ボルタンスキー 「ヴェロニカ」
こちらは聖ヴェロニカがゴルゴタの丘に向かうキリストの顔を拭った所、キリストの顔がヴェールに浮かび上がったという聖顔布の奇跡をテーマにしていて、目を瞑る女性が布にプリントされています。これも一見すると遺影のようにも思えますが、静かに祈っているようにも見えました。

ここから先は撮影可能コーナーだったので、写真を使って参ります。

49 クリスチャン・ボルタンスキー 「幽霊の廊下」
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廊下の両側に影絵が揺らめいていました。

影はこんな感じ
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死を感じさせるモチーフが多いですが、ここまで来るとハロウィン的なちょっと楽しげなものにすら見えますw 若干可愛さもありませんかね?w

42 クリスチャン・ボルタンスキー 「ぼた山」
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こちらは巨大な山になった作品。よく観ると何かが積み重なっているのが分かります。

一部を拡大するとこんな感じ
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これは沢山の黒い服が折り重なっています。個人個人の思い出が消え失せ不定形な塊だけが残っているとのことで、これも死や強制収容所などを想起させる作品でした。

37 クリスチャン・ボルタンスキー 「スピリット」
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こちらは沢山の顔写真が垂れ幕のようになったもの。まさに魂が浮遊しているようにも見えますw 作者が作品に使ってきた顔写真なのだとか。

32 クリスチャン・ボルタンスキー 「発言する」
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こちらは前に立つと話しかけてくる作品。怖かった? 突然だった? 光が見えた? など、幽霊と死の瞬間を話しているような気分になってきます。死後の世界を思わせる作品でした。

44 クリスチャン・ボルタンスキー 「アニミタス(白)」
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こちらは映像で、無数の風鈴がキラキラした音を鳴らしています。どこまでも真っ白な世界で、これも死を連想するかな。ちょっと賽の河原みたいというか…w 神聖に感じる一方で寂しい光景に思えました。

45 クリスチャン・ボルタンスキー 「ミステリオス」
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こちらは3つの映像から成る作品。南米のパタゴニアでクジラとコミュニケーションをとる意図があるそうです。

このラッパ状のオブジェの音が鳴り響いていました。
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錆びた金属が動くような音とラッパの音が混じったような感じかな。これをクジラに聞かせて反応があるのかは分かりませんでした。

48 クリスチャン・ボルタンスキー 「白いモニュメント、来世」
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先程の3面の映像の裏に回ると来世に続いていますw 白いのはお墓かビルでしょうか。ちょっとチープなネオン文字に可笑しみすら感じました。

この先は再び撮影できないコーナーとなっていました。

41 クリスチャン・ボルタンスキー 「黄昏」 ★こちらで観られます
こちらは無数の電球が床に転がっている作品。会期中、日が経つごとに電球が切れていくようです。私が行った時はまだ多くが点いていましたが、最終日には消えてしまうようなので命の灯火のようにも思えます。勘ぐり過ぎかもしれませんが、電球が精子のようにも見えました。

21 クリスチャン・ボルタンスキー 「保存室(カナダ)」 ★こちらで観られます
こちらは無数の衣服を吊り下げた作品で、隙間なくびっしりと幾重にも折り重なっています。人の抜け殻のようで、服がそれを着ていた人間を表しているようでした。

ということで、ちょっと不気味で 死や幽霊などを彷彿とさせる作品が多かったですが、何故か惹かれる死生観があったように思えます。解説付きの冊子もあって意図を知ることもできますので、現代アートに不得手な私でも楽しめました。一種独特の世界観なので好き嫌いが分かれそうだけど、予想以上に面白い展示です。

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Original article source:https://21stcenturyxxxman.blog.fc2.com/blog-entry-2266.html

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