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「洗い屋さん」女性視聴者も多かった理由は? レグザ視聴データから分析する“2019年春アニメ” 振り返れば最終回の記憶が鮮やかに蘇ってくる2019年春アニメ。数々の人気作・話題作が放送されましたが、客観的に見てどの作品が「多くの人に見られた作品」だったのでしょう? データをもとに分析します。 ニュース 2019.9.9 Mon 18:30


「洗い屋さん」女性視聴者も多かった理由は? レグザ視聴データから分析する“2019年春アニメ”
振り返れば最終回の記憶が鮮やかに蘇ってくる2019年春アニメ。数々の人気作・話題作が放送されましたが、客観的に見てどの作品が「多くの人に見られた作品」だったのでしょう? データをもとに分析します。

ニュース

2019.9.9 Mon 18:30

『洗い屋さん!~俺とアイツが女湯で!?~』(C)トヨ/Suiseisha Inc.

  • 『洗い屋さん!~俺とアイツが女湯で!?~』(C)トヨ/Suiseisha Inc.
  • 『世話やきキツネの仙狐さん』(C)2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会
  • 『賢者の孫』(C)2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
  • 東芝製TV・REGZA視聴データ
  • 『MIX』(C)あだち充・小学館/読売テレビ・ShoPro
  • 東芝製TV・REGZA視聴データ
  • 『さらざんまい』(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ

アニメ!アニメ!では、東芝製TV・REGZA(レグザ)の視聴データ約21万件を元に2019年春にスタートしたTVアニメの視聴動向を調査し、どの作品が多くの人に見られたのかを調べてきました。

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今回は春アニメの視聴データを分析することで見えてくるランキング結果以外の面、特にアニメの人気に影響を与える外的要因に注目して考察します。
特に作品が「どのように見られていたか?」「なにが影響して人気が出たのか?」の一端がわかる分析結果になっていますので、アニメをより多面的に把握してみたい方はぜひお楽しみください。

■調査方法
対象地域:東京都・神奈川県・埼玉県内に設置の受像機 21万1,755台
対象チャンネル:地デジ8チャンネル(NHK、NHK Eテレ、日テレ、TBS、フジTV、TV朝日、TV東京、MX)
対象作品:38作品
対象期間:2019年4月1日~7月14日 (全作品最終回終了後)
カウント方法:番組放送時間の1/3以上をリアルタイムまたは録画にて視聴した時点でカウント

■調査対象作品一覧(順不同)
『〈物語〉シリーズセレクション』『BAKUMATSUクライシス』『Fairy gone フェアリーゴーン』『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』『MIX』『RobiHachi』『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON~』『からくりサーカス』『キャロル&チューズデイ』『この音とまれ!』『この世の果てで恋を唄う少女YU―NO』『さらざんまい』『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』『ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!』『どろろ』『なむあみだ仏っ!―蓮台 UTENA―』『なんでここに先生が!?』『ひとりぼっちの○○生活』『ふたばにめ!』『フルーツバスケット』『ぼくたちは勉強ができない』『ワンパンマン』『異世界かるてっと』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』『鬼滅の刃』『群青のマグメル』『賢者の孫』『盾の勇者の成り上がり』『消滅都市』『真夜中のオカルト公務員』『進撃の巨人 Season3』『世話やきキツネの仙狐さん』『川柳少女/みだらな青ちゃんは勉強ができない』『洗い屋さん!~俺とアイツが女湯で!?~』『八月のシンデレラナイン』『八十亀ちゃんかんさつにっき~』『叛逆性ミリオンアーサー』『文豪ストレイドッグス』以上全38作品

※『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』などの長期作品、『プリキュアシリーズ』などの連続シリーズ作品、キッズ向け作品、再放送作品、番組内作品、14分以下の作品は除外。
※『超可動ガール1/6』『女子かう生』『ノブナガ先生の幼な妻』(ふたばにめ!)および『川柳少女』『みだらな青ちゃんは勉強ができない』はそれぞれ1枠30分をまとめて1作品としてカウント。

■突出して見られる機会が多いアニメは……?

まずは前回TOP10を発表したランキングの、全38作品版をグラフで見てみましょう。

東芝製TV・REGZA視聴データ
作品名は伏せていますが上位10作品は前回記事にて発表したとおりです。
オレンジ色の棒と緑色の棒がありますが、意味はそれぞれ「番組の7割以上を見た人の全体に対する割合(オレンジ)」「番組を1回でも見た人の全体の対する割合(緑)」です。
グラフはオレンジの棒、つまり番組を比較的しっかり見た人の多い順のランキングになっています。

このグラフを見て最初に気になる点はどこでしょう。多くの人が上から7番目の、大きく右に伸びた緑色の一番長い棒に目を向けたのではないでしょうか。
この作品はあだち充先生原作で現在放送中のアニメ『MIX』なのですが、これは何を意味するのでしょう。

『MIX』(C)あだち充・小学館/読売テレビ・ShoPro『MIX』(C)あだち充・小学館/読売テレビ・ShoPro

「ちょっとだけ見た人が多く、それに比べるとしっかり見ている人が少ないから、離脱した人が多かった作品だ」と思えるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?

このような結果になる理由は実は他にあります。今回の調査対象38作品の中で、他のアニメが全て夜または深夜放送番組なのに対し、『MIX』だけが夕方17時半放送の夕方帯アニメなのです。

夕方帯はご家族がTVの前に揃っていてチャンネル権争いをする場合もありますし、一人暮らしのケースでもどの番組を見ようか決めずになんとなくTVを付けている場合や、気になる番組を探して次々にチャンネルを切り替えることもあります。
それらの要因から「1回でも見た」というデータが出やすくなり緑色の棒が伸びやすくなるのです。

また、そもそも深夜よりは夕方のほうがTVの電源を入れている事が多いことも要因として挙げられるでしょう。
こういったことから、夕方帯番組は多くの場合、深夜帯番組より視聴者の目に触れやすい傾向があるのです。今回の調査対象作品の中で『MIX』だけが突出して一見さんが多いのも、それが一番の原因だと考えられます。

少し余談になりますが、今回の調査の通り、新作アニメは深夜帯で放送されるケースが多いのが昨今のトレンドですが、2000年代中頃くらいまでは夕方にも新作アニメを放送する枠がいくつかあり、そこから『機動戦士ガンダムSEED』や『鋼の錬金術師』などのヒット作が生まれていました。
現在も夕方放送にアニメはありますが、多くが『名探偵コナン』や『ポケットモンスター』など人気の安定したシリーズ作品のための枠になっています。
新たな国民的アニメの登場のためにも、ぜひ夕方帯新作枠が復活してほしいと思う次第です。

■2019年春アニメで真のダークホースだった作品は……!?

閑話休題。先のグラフでもう1箇所気になる点があるとすればどこでしょう? 中央に位置している4本の長い緑の棒、下図の部分ではないでしょうか。

東芝製TV・REGZA視聴データ
これらの作品は上から『さらざんまい』『川柳少女/みだらな青ちゃんは勉強ができない』(※「アニメイズム」枠でセット放送)『キャロル&チューズデイ』『ひとりぼっちの○○生活』なのですが、一体何故このような結果になったのでしょう?

『さらざんまい』(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ『さらざんまい』(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ

これら4作品は、アニメ!アニメ!が4月に実施したWebアンケートでいずれもTOP10入りを果たしていました。

【関連記事】2019年春アニメ、“いま”一番推せる作品は? 3位「文スト」、2位「鬼滅の刃」、1位は…

1位 『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』
2位 『鬼滅の刃』
3位 『文豪ストレイドッグス(第3シーズン)』
4位 『RobiHachi』
5位 『フルーツバスケット』
6位 『キャロル&チューズデイ』
7位 『ひとりぼっちの○○生活』
8位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』
9位 『異世界かるてっと』
10位 『さらざんまい』
10位 『川柳少女』
10位 『ダイヤのA act II』

『さらざんまい』と『キャロル&チューズデイ』は共に有名監督によるアニメオリジナル作品で、アニメファンからの事前の期待は十分でした。そのため「まずは見ておこう」と思った方が多かったのは頷けます。

『キャロル&チューズデイ』(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会『キャロル&チューズデイ』(C)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

『川柳少女/みだらな青ちゃんは勉強ができない』『ひとりぼっちの○○生活』は全てマンガ原作作品ですが、いずれも原作が比較的「知る人ぞ知る」作品であり、アニメ化も初でシリーズ作品でもないため、アニメファンとしてはオリジナル作品に近い新鮮な気持ちでとりあえず1回見てみよう、と思った方が多かったのではないでしょうか。

『ひとりぼっちの○○生活』(C)2018 カツヲ/KADOKAWA/ひとりぼっちの製作委員会『ひとりぼっちの○○生活』(C)2018 カツヲ/KADOKAWA/ひとりぼっちの製作委員会

これらのことから、これら4作品は放送開始前後の期待が比較的高かった作品であると仮定できます(もちろん、宣伝やタイアップなど、他の要因のほうが大きかった可能性もあります)。

なお、期待が高かった作品という表現だとランキング上位に並んだ原作付き・長期シリーズの『進撃の巨人 Season 3 Part.2』『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』なども含まれてしまうため、それらと区別するなら、「番狂わせを期待されたダークホース枠」と呼ぶべきでしょう。

この4作品の他にも、最終的に上位10作品の中で2作品だけマンガ原作の長期シリーズではなかった『盾の勇者の成り上がり』(4位)と『賢者の孫』(8位)も、本来このダークホース枠の作品だったと言えます。

『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会『盾の勇者の成り上がり』(C)2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

【参考】[2019年春アニメ、見られた作品] 全体ベスト10
1位 『進撃の巨人 Season 3 Part.2』
2位 『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』
3位 『ワンパンマン』
4位 『盾の勇者の成り上がり』
5位 『鬼滅の刃』
6位 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』
7位 『MIX』
8位 『賢者の孫』
9位 『どろろ』
10位 『フルーツバスケット』

ちなみに、『賢者の孫』は先のアニメ!アニメ!のWebアンケートではTOP10には入っていなかったものの、『この音とまれ!』『世話やきキツネの仙狐さん』『ワンパンマン(第2期)』と並んで13位でした。

一方、『盾の勇者の成り上がり』はそのランキングでもTOP20圏外でした。2019年春アニメで真のダークホースだったのは『盾の勇者の成り上がり』と言って差し支えないでしょう。

→次のページ:作品人気を左右する外的要素とは?

Original article source:https://animeanime.jp/article/2019/09/09/48226.html

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